現職について、飲食業界へのカルチャーショックの連続でしたが、まずは営業幹部の考え方に驚きました。
前置きが長くなりますが、私は、根性論が嫌いです。しかし、自分が自分を律する根性論は絶対に必要だと思います。例えば、私は働きながら学校に行き、社会保険労務士に一回目の受験で合格しました。最初から一回で受かると決意して挑みました。何があっても朝5時に起き勉強をしました。(当時採用をしていましたので、週2回程度全国各地に出張をしていました。その中で、朝起きて勉強をしていました。実際は眠くて頭に入らないこともありましたが、それでも、朝起きるというミッションはずっと続けました。)そして、飲み会には参加しない、TVは一週間で土曜に一時間しか見ないと決めこれも実行しました。嫌な人間と思われるかもしれませんが、学校で何回も受験している人は、取り組み姿勢を見て、【受からなくて当然】と思い交流もしませんでした。なぜ受からないのか?なぜ受かる必要があるのか? つまりは、考え方、取り組み姿勢だと思います。世の中、一番大切なのは覚悟を決めることだと思いますので、大体のことはなんとかなると思っています。私が嫌いなのは、他に強制する価値観です。価値観は強制されるのではなく、周りが影響を与え、共感を醸造し一体化することで初めて威力を発生するのだと考えています。
本題に入りますと、繁忙期に間接部門の人間が、店舗に応援にいくということで、入社間もなく、私も行くことになりました。会社の方針であればそれは仕方のないことです。研修の意味もあるかと思いますし、現場を見ないとやはり労務の管理というのは難しいと感じますので、それには特に依存はありませんでした。
一番驚いたのは、お客様の食べ終わったお皿を下げるのと、洗い物の手伝いといわれていたにもかかわらず、現場につくと、人が足りないから、調理提供するように【一緒に応援にいた幹部】に言われたことです。何の研修もなくです。お客様の前に何もわからない素人を出すと言うのです。事前のレクチャーは、【絶対にわからないことは勝手に判断せずなんでもいいから聞くように】とのこと。※インカム等も渡されていません。そして、料理を持っていくと、【例:この料理の材料はなに?】と聞かれます。お客様に【聞いてまいりますのでおまちください】と部屋を後に、聞きに走ります。この時点で、お客様に【おや?】と思わせているように感じます。初々しい若いアルバイトならお客様も理解頂けるとおもいますが…40過ぎのおっさんがです。それ以外にも追加の発注や、オススメ商品など。対応できるわけがないのです。幹部がこれで大丈夫化?と真剣に思いました。
私なら
①研修の意味なら、ストアロイヤリティを下げないために事前に迷惑をかけないように閑散期に練習をする。
②人手が足りないのなら、だれでも出来る単純作業をさせます。
そもそも、人手が足りないため本社の人間を手伝わせるのは、どう考えても合理的ではありません。時給を考えれば分かりますよね。社会保険に加入していない時給だけのアルバイトの単価と、法定福利費も含む社員の単価。しかも安いながらも専門職として採用され給与を頂いています。
③私の創造する以外の意味があるのであれば、【例:現場の混乱ぶりを学ばせるとか、本社の人間も現場を手伝うことで士気が上がる】等、その理由を聞かせる。
この一件で、【やはり飲食には人材が集まらない】現状なのだと痛感しました。悪いことを責めているのではなく、理にかなった説明を今まで、求められて来なかったことに、根が深いと感ました。